タイム計測のIT化を目指して-タイムピックスの仕組み【TiMEPiCKSS PRESS⑤】

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この回はタイムピックスがどんな仕組みの計測機で、どんなことができるのかを説明していきます。

これまでのタイム計測器といえば、レースと似たような環境でタイムが測れる貴重な道具だし、外国製だから高価なのは仕方がない、という諦めにも似た思いで購入し使っていました。しかし、機械の当たりハズレもあったりし、ハズレに当たると使い始めてすぐに動かなくなってしまったり、修理に出してもずーっと戻ってこなかったり、、、と様々問題の生じる事が多かったように思います。

「これはこういうものだし、そもそも他に選べる物が無いからこれでいくしかない」という意識が頭の中を支配していたような気がします。

細かい技術的なことはここでは割愛しますが、タイム計測器の一般的なイメージとして、光電センサーと無線を利用したのものが思い浮かぶと思います。電波を飛ばして通信を成立させている関係上、どうしてもタイムラグ(誤差)が発生します。

また電波利用についても、国によっては資格取得が必須であったり、許可証の提出が必要であったり、電波帯によっては利用そのものが違法となる場合もあったりします。

更に計測したタイムについても、データを記録できない為に紙に書き残しておく必要があったり、デバイスに記録はされるが残しておくことができない、残せるが計測器とパソコンをUSBコード等で繋げてダウンロードする必要がある等々、、、一番欲しいタイム計測はできているのですが、トレーニングはタイムを測れれば充分、という訳ではありません。

そして当然計測データの並べ替えみたいな事にいたっては、Excel等でいちいち手間を掛けて入力する必要があったりする訳です。
それを当たり前にできる人には問題は無いと思いますが、その当たり前にできる人ってそんなにいない気がするのです。
(ちなみにこれを書いてる私は、こういうのはとっても苦手な人です、というか嫌いです)

世の中がこれだけIT化、デジタル化し便利になってきている中、日々使い倒し、計測タイムから様々な分析に繋げていくには、アナログ式タイマーでは幾分不十分かつ不便なところが多かった気がします。

これを解決できるタイマーが欲しい!そんな負の意識からの想いが開発欲の源でもありました。

翻ってタイムピックスですが、これらの問題を全てクリアできています。

計測タイムラグについても理論上は存在しないくらいの微小な誤差に留まっています。強いていうなら、msec(1000/1)単位。電気信号が流れる分の誤差と表現すればいいでしょうか。

更には計測したタイムデータは全てサーバーに保存され、トレーニング中でも後でも、いつでも瞬時に閲覧可能です。また閲覧場所も選ばないことも特徴です。

タイムピックスを利用するにあたり、最初にアカウントを作成していただく必要がありますが、作成したアカウントにはチームオリジナルのQRコード(とチームコード)が発行され、それを読み込み個人アカウントを作成することで、自分のチームのタイム計測を即閲覧できるようになり、また後日確認することもできます。

例えば、あなたの家族(身内)の誰かが菅平高原でアルペンスキーのトレーニングをしているとします。

家族はタイムピックスを使用しながらトレーニングしているAというチームに入って日々(毎日?週末ごと?)トレーニングしています。

Aチームのアカウントにあなたが入っていれば、お子さんのトレーニング状況は、東京にいても、海外にいても、そのタイム計測をタイムラグなくリアルタイムに閲覧することができます。
計測画面には名前も入れられるので、ライバルのあの子も一緒に滑っているかどうか確認するのも簡単です。

さらに計測したタイムの一つ一つにボイスレコーダーも実装しているので、一本一本に制限無しでコメントを残すことができ、様々なケースでの活用が可能となっています。例えばコーチがアドバイスを残していれば、それを聞くことができます。

また計測画面下部には「計測」と「カスタム」の2つのボタンがありますが、「カスタム」を押すと、計測タイムを色々な条件で並べ替えることができます。
タイムの速い順、男女別、クラス分け、中間タイムがあるなら。スタートから中間までのタイム順、又は中間からゴールまでのタイム順、等々色々な条件でソートをかけることができます。

タイムピックスは計測する際に設置するデバイスの中にGPSレシーバーとSIMカードを組み込み、タイマー自体をセンサー通信機とし、タイムデータは全てサーバーを経て、スマホやパソコン等の通信可能なデジタルデバイス上でタイム表示させるという仕組みになっています。

現状、考え得るアナログ式タイム計測器での不便な部分は全てクリアできていると思います。

(もし他に不便なところがあれば、是非連絡をお願いします!)

ここまで開発を進めてこられたのは、初期モデル(TRACKER)を使ってくれた皆さんからのフィードバックがあったお陰でもあります。感謝の想いで一杯です。

最後にタイムピックスにとって重要なことは、計測データであり、それを動かすソフトウェアであります。

今後もアップデートを繰り返し、より便利に使いやすく、そして正確なタイム計測ができるタイマー開発を目指してまいります。

(永遠に完成は無いような気がしています、笑)

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